ギター買取の相場と高く売るコツ|査定で見られる箇所

押し入れの奥に、ソフトケースごと立てかけたままのギターがあります。
弦はサビていて、チューニングも狂ったままです。
それでも値段がつくかどうかは、使っていた年数ではなく、ヘッドの型名表記とシリアルナンバーで大枠が決まります。
国内メーカーでも海外ブランドでも中古市場が成立しているため、弦を張って音が出る個体なら引き取り手はあります。扱いが分かれるのは、ネックの反りをトラスロッドで戻せない個体と、合板ボディの入門セット品です。
本記事では、ギターに値段がつく仕組み・査定で先に見られる箇所・自宅に来てもらう買取で8日間認められているクーリング・オフまで、まとめて解説します。

オト買取編集部
オト買取は、楽器とオーディオ機器の買取を調べるための情報サイトです。ギター・ピアノ・管楽器・和楽器から、スピーカー・アンプ・レコードまで46品目について、査定額を左右する条件、出張と持ち込みと宅配の使い分け、当日必要な書類までを整理しています。買取金額は個体の状態や時期で変わるため、推定した金額は掲載しません。制度や手続きは消費者庁・国税庁・警視庁の一次情報にもとづき、確認した時点を記事ごとに明記しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
使っていないギターに値段がつくのは中古と部品の需要があるから
買取業者がギターを引き取るのは、弦を張り替えてオクターブ調整をすれば、そのまま店頭やオンラインで中古品として並べられるからです。音が出て、ネックがまっすぐで、電装にも問題がない個体は査定でも話が早く、動作確認と外装のチェックで金額が出ます。
弾ける状態ではない個体にも引き取り先があります。
フレットが減っていればすり合わせや打ち替えで直り、ボリュームを回したときに出るノイズ(いわゆるガリ)はポットの交換で消えることが多いため、修理して再販する前提で値段を出す業者があるのです。
ネックが折れている、アコースティックのトップが割れているといった大きな損傷でも、ペグ・ピックアップ・ブリッジ・ハードケースは単体で欲しい人がいて、部品取りとして評価されることがあります。
反対に、需要が細い個体もあります。
合板のボディに廉価なハードウェアを載せた入門セットは新品の価格そのものが低く、中古で値段を作る余地が小さいので、まとめて引き取るだけの扱いになったり、買取自体を断られたりします。
同じ理由で、量販店のオリジナルブランドや型名が特定できないノーブランド品も評価が出にくいです。
ただし断られるかどうかは業者の在庫状況や販売経路によって変わるので、1社の返答で「値段がつかない品物」と決めてしまう必要はありません。
ギター買取の査定額を大きく分けるのはモデル名と製造年
査定で最初に確認されるのは型名と製造年で、ここで金額の桁が決まります。
読者の手元でできる作業は、型名がどこに書かれているかを探すことです。
エレキならヘッド表のロゴの下やネックプレート、アコースティックならサウンドホールの中をのぞくとラベルが貼られていて、型名と製造番号が併記されている場合があります。
シリアルナンバーはヘッド裏、ネックプレート、ネックとボディの接合部、ラベルのいずれかにあり、ここから製造年や生産国をたどれるモデルが多くあります。
同じ型名でも生産国が複数にまたがっているシリーズでは、製造国の刻印があるかどうかで評価が変わります。
数字が擦れて読めないときは、斜めから光を当てて撮った写真を業者に送ると読み取ってもらえることがあるので、自分で判断がつかなくても申し込みの時点で伝えておいてください。
年式で差が出る理由は、木材や電装部品の仕様が途中で変更されたり、生産そのものが終了していたりするためです。
現行品と併売されているモデルなら中古価格は新品の価格に引っぱられますが、すでに手に入らない仕様は代わりがないため、状態が良ければ評価が上がりやすいです。
限定生産や記念モデルは、シリアルの前後に付く記号や保証書の記載で判別されます。
証明できる書類が残っていれば、必ず一緒に出してください。
ギターの査定で減点されるネックの反りと電装のガリ
型名と年式で大枠が決まったあと、実際の金額を上下させるのが状態です。
ネックは最も重く見られる箇所で、6弦側から見て弦とフレットの隙間が大きく開いていれば順反り、フレットに弦が当たって音が詰まれば逆反りです。
トラスロッドを回して戻る範囲なら調整で済みますが、ロッドが回り切っていて調整幅が残っていない個体、ねじれが入っている個体は修理費が読めないため、査定では厳しく見られます。
ネックの折れと、折れたあとの修理跡も確認されます。
修理済みであっても隠さずに伝えてください。
あとから発覚すると金額の再提示になり、宅配査定なら返送のやり取りが増えるだけです。
フレットは減りが進むと打ち替えが必要になり、その費用が査定額から引かれる形になります。
エレキで多いのは電装のトラブルです。
ジャックの接触不良、ポットのガリ、セレクターの反応が鈍い、ピックアップの片方だけ音が出ないといった症状は、部品交換で直る範囲かどうかで評価が変わります。
アコースティックではトップの膨らみ、ブリッジの浮き、接着部の剥がれが見られ、鳴りに直結するため減点が大きくなりがちです。
外装は、演奏に影響しない傷でも再販価格に響きます。打痕(だこん)、塗装の欠け、金属パーツのサビ、日焼けによる色の抜けは写真でも分かるので、申し込み時に撮って送っておくと、当日の金額とのずれが小さくなります。
タイプ別に見る買取での扱いの違い
エレキギター
パーツ交換の履歴がそのまま評価に関わるのがエレキです。
ピックアップやペグを純正から替えている場合、外した純正パーツが残っているかどうかで金額が変わることがあります。
交換部品の箱や保証書も探しておいてください。
モデルごとの目安と、改造した個体がどう見られるかはエレキギター買取で査定に出る確認箇所で解説しています。
アコースティックギター
アコースティックは木の状態がそのまま価格に出るため、保管環境の影響を受けやすいタイプです。
乾燥で割れた、湿気でネックが動いた、といった変化は査定の場で必ず指摘されます。
トップの割れや接着の浮きをどう伝えるか、ハードケースの有無でどれだけ扱いが変わるかはアコースティックギター買取で見られる箇所で解説しています。
ベース
ベースはギターと同じ店舗で扱われますが、中古の需要層が違うので評価の傾向も別になります。
弦の本数やスケールの長さで買い手が分かれ、同じブランドでも在庫の回転が変わります。
4弦と5弦で需要に差が出る点はベース買取のモデル別の目安で解説しています。
ウクレレと周辺機材
ウクレレは本体が小さく、宅配査定に出しやすいのが利点です。
ソプラノ・コンサート・テナーというサイズの違いと、単板か合板かで評価が分かれます。
サイズごとの見方についてはウクレレ買取で機種別に見る査定の目安で解説しています。
ギターと一緒に眠っているエフェクターやシールドも、点数がまとまれば査定の対象になるため、箱と電源アダプターを探してから数えてください。
まとめ売りの数え方と手順はエフェクター買取でまとめて売るときの進め方で解説しています。
高く売れやすいギターと、値段がつきにくいギター
評価が上がりやすいのは、型名と製造年が特定でき、ネックがまっすぐで、純正ケースと保証書が揃っている個体です。
ここに「弦を張ればそのまま弾ける」状態が加わると、業者は修理費を見込まずに値段を出せるので、提示額も素直になります。
生産が終わったシリーズや、当時の仕様のまま部品交換されていない個体も、探している人がいるぶん有利です。
逆に値段がつきにくいのは、型名が判別できないノーブランド品、合板の入門セット、そして修理費が本体の中古価格を超えてしまう損傷を抱えた個体です。トラスロッドが効かなくなっているもの、ボディとネックの接合部が離れているもの、水濡れで木部が変質しているものはこの範囲に入りやすいです。
買取を断られた場合の行き先は、処分か引き取りに分かれます。
自治体の粗大ごみで出せるかどうか、手数料がいくらかは地域によって違うため、住んでいる市区町村の案内を確認してください。
壊れた楽器をまとめて無償引き取りしている業者もありますが、送料の負担や引き取り条件は各社で異なるので、申し込む前に確認しておくと手戻りがありません。
捨てる前に部品だけでも値段になるかを聞いてみると、結果が変わることがあります。
ギターを売る前に探す付属品と、やらないほうがいい手入れ
探しておくものは、購入時のハードケースまたはソフトケース、保証書、取扱説明書、トレモロアームとレンチ類、交換前の純正パーツ、そして元箱です。
とくに純正ケースは、あるかないかで評価が変わる付属品なので、物置や車のトランクまで見てから申し込んでください。
保証書に購入店の押印や日付が残っていれば、製造年の裏づけにもなります。
清掃は、乾いた柔らかい布でボディとネックのほこりを落とす程度にとどめてください。
指板の汚れも布で拭う範囲で十分です。
金属パーツのサビを落とそうとして研磨剤やコンパウンドを使うと、メッキごと削れて元に戻せなくなります。
ラッカー塗装の個体に市販のポリッシュを使うと、塗装が曇ることがあるので避けてください。
自分でパーツを交換したり、配線を開けて手を入れたりするのもすすめられません。
オリジナルの状態から離れるほど評価が下がる個体があり、途中で止まってしまえば「分解途中」の扱いになります。
弦は切れたままでも問題ありません。
無理に張ってネックに負荷をかけるより、そのまま出したほうが安全です。
最後に、シリアルナンバーと型名をメモか写真で控えておいてください。複数社に問い合わせるとき、同じ情報を何度も本体から読み直す手間がなくなり、提示額を横に並べて比べられます。
申し込みから入金までの流れと、8日間のクーリング・オフ
手順は、問い合わせ、事前見積り、査定、金額の提示と契約、引渡し、入金の順に進みます。
事前見積りの精度は送る情報で決まるので、型名・シリアル・全体写真・傷の写真・症状の説明をまとめて伝えてください。
この段階で「修理跡がある」「音が出ない」と伝えておくと、当日の金額が下がる理由が減ります。
査定の場では身分証の提示を求められます。
これは業者ごとの方針ではなく、古物営業法で取引の相手方を確認する義務が古物商に課されているためです。
宅配のような非対面の取引では、免許証のコピーを送るだけでは確認したことにならず、住所・氏名・職業・年齢の申出を受けたうえで、電子署名の利用、印鑑登録証明書と登録済み印鑑による申込書の送付、本人限定受取郵便物の利用、預貯金口座への振込などの方法をとる必要があります。
振込で代金を受け取る形式が多いのは、この規定があるからです。
自宅に来てもらう買取は、特定商取引法の訪問購入にあたります。
法律で決められた書面を受け取った日から数えて8日以内なら、申込みの撤回または契約の解除ができます。
この期間内は品物の引渡しを拒むこともでき、業者がその場で受け取ろうとするときは、拒める旨を相手方に告げなければならないと定められています。
書面では、クーリング・オフと引渡しの拒絶に関する事項が赤枠の中に赤字で記載されているかを確かめてください。
業者が期間内に第三者へ引き渡した場合は、遅滞なく通知する義務もあります。
気をつけたいのは、店舗へ持ち込んだ買取は訪問購入にあたらず、クーリング・オフの対象外という点です。
また、政令で定められた一部の品物は適用から外れています。
やり取りで納得できないことがあれば、消費者ホットライン188に電話すると、住んでいる地域の相談窓口を案内してもらえます。
ギターの査定は出張・持ち込み・宅配のどれが向くか
本数が多い場合や、アンプやキャビネットも一緒に手放す場合は出張査定が向きます。
運搬を業者が負担するので体力的な負担がなく、大型機材をまとめて見てもらえます。
ただし査定員が目の前にいる状況では、その場で決めるよう促されることがあります。
断って構いませんし、迷ったら書面を受け取って持ち帰り、8日間のうちに考えてください。
1本か2本で、近くに店舗があるなら持ち込みが扱いやすいです。
自分の時間で判断でき、金額に納得できなければ持って帰るだけで済みます。
移動中にネックへ荷重がかからないよう、ハードケースかギグバッグに入れて運んでください。
店頭では待ち時間が出ることもあり、点数が多いと当日の段取りが変わります。
持ち込みのときの当日の流れは、点数で受付方法が変わる例としてレコード持ち込み買取の流れと当日の注意点で解説しています。
近くに店舗がなく、急いでいないなら宅配査定が選べます。
梱包では弦を少し緩め、ネックが動かないようケース内で固定し、ヘッドの周りに緩衝材を足してください。
確認しておくのは、送料の負担、キャンセル時の返送料、査定までにかかる日数の3点です。
無料と書かれていても、キャンセル時だけ費用が発生する設定になっている場合があるため、申し込みの前に規約を読んでおくと安心です。
ギター買取業者を選ぶときに確認する古物商許可と対応範囲
最初に見るのは、古物商許可の番号が会社概要に表示されているかどうかです。
中古品の売買には都道府県公安委員会の許可が必要で、番号を掲げていない相手とは取引しないでおくのが無難です。
次に、ギターを専門に扱っているのか、家電や家具と一緒に総合的に引き取っているのかを見てください。
どちらが優れているという話ではなく、型名や年式の判別を細かくしてほしいなら楽器を扱う店、家財をまとめて処分したいなら総合の業者が合うという違いです。
手数料の扱いは、査定料・出張費・キャンセル料・返送料の4つに分けて確認してください。
無料をうたう表示は多いものの、どこまでが無料なのかは各社で異なります。
出張査定なら、自宅の住所が対応エリアに入っているか、離島や山間部で追加費用が出ないかも申し込み時に聞いておくといいでしょう。
金額の説明の仕方も判断材料になります。
合計額だけを言う業者と、1本ずつ型名と減点理由を挙げる業者では、納得して手放せるかが変わります。
複数社に同じ写真と情報を送って提示額を並べると、その品物の評価の幅が見えてきますし、極端に低い提示に気づけます。
どこが一番高いかは品物と時期によって入れ替わるので、1社の金額を基準にせず、幅を把握したうえで決めてください。
よくある質問
壊れているギターでも売れますか?
売れる可能性があります。
フレットの減りやポットのガリは修理で直る範囲で、ネック折れやトップの割れでも、ペグ・ピックアップ・ブリッジ・ケースが部品として評価されることがあります。
ただし修理費が中古価格を超える損傷では、買取を断られる場合もあります。
申し込みの時点で症状を正確に伝えておくと、当日のやり取りが短く済みます。
買取に身分証は必要ですか?
必要です。
古物営業法で、古物商には買い受けるときに相手方を確認する義務があります。
宅配のような非対面の取引では、コピーの送付だけでは足りず、預貯金口座への振込や本人限定受取郵便物の利用など、規則で定められた方法のいずれかによる確認が求められます。
自宅に来てもらったあとで断れますか?
自宅など店舗以外の場所で契約した訪問購入なら、法律で決められた書面を受け取った日から8日以内は、申込みの撤回または契約の解除ができます。
その期間内は品物の引渡しを拒むこともできます。
店舗へ持ち込んで売った場合は訪問購入にあたらないため、この制度の対象になりません。
売った代金に税金はかかりますか?
家具や衣服などの生活に通常必要な動産を売った所得は課税されませんが、貴金属・宝石・書画・骨とうなどで1個または1組の価額が30万円を超えるものは例外として扱われます。ギターがこの例外に当たるかどうかは個別の判断になるため、高額な取引になりそうな場合は、税務署か税理士に確認してください。
弦は張り替えてから出したほうがいいですか?
張り替えなくて構いません。
切れたままでも査定はできますし、無理に張ってネックに負荷をかけるほうがよくありません。
やっておくとよいのは、乾いた布でほこりを落とすことと、ケースや保証書を探すことです。
研磨剤でサビを落とす作業は、メッキが削れるので避けてください。
箱や保証書がないと買い取ってもらえませんか?
本体だけでも買い取ってもらえます。
付属品が揃っている個体より評価は下がりやすいものの、型名と製造年が特定できれば金額は出ます。
保証書は製造年の裏づけにもなるので、見つかった場合は一緒に出してください。
まとめ
ギターの買取額は、型名と製造年で大枠が決まり、ネックの状態と電装の動作、付属品の有無で上下します。
弾けない個体でも修理や部品取りとして評価されることがあるため、処分を決める前に一度査定に出す価値があります。
自宅に来てもらう取引なら、書面を受け取った日から8日間は考え直せる制度が用意されています。
ぜひ本記事の確認箇所と業者選びの見方を参考に、手元の1本の情報を控えてから問い合わせてみてください。
出典
- 消費者庁 特定商取引法ガイド「訪問購入」(2026年8月9日確認)
- 国税庁 タックスアンサー No.3105 譲渡所得の対象となる資産と課税方法(2026年8月9日確認)
- 警視庁「非対面取引における確認の方法」(2026年8月9日確認)
- 消費者庁 消費者ホットライン 188(2026年8月9日確認)


